SSブログ

写真家 橘蓮二の新写真集! [俺の買い物]

皆さん!
もう俺が初めて撮影してもらってからは20年くらいの付き合いの写真家 橘 蓮二さんの新しい写真集が出ました!
古くは俺の本『東京住所不定』や、最近では『日本住所不定』などで俺の写真を撮ってくださっていることでも皆さんにお馴染みなっ(そう!「俺ビル」の写真も橘さんの撮影ですね!)。そんな魚武ファンにも、すっかりお馴染みである!
写真家 橘蓮二さんの新しい写真集が出ました!
ご存知の通り
橘 蓮二さんは男らしくカッコイイ写真で有名で、さらに噺家さんの写真もライフワークで撮り続けてらっしゃって、立川談志さんや、立川志の輔さんや、柳家小三治さんや、春風亭昇太さん、などの写真でも有名ですね。
写真集も『高座』『橘蓮二写真集 噺家(全5巻)』河出書房新社刊。などスゲエたくさんの写真集出しておられるんだけどね、
橘さんの撮る写真のイメージからも橘蓮二さんは、その、人柄も硬派で一見寡黙で、するどい眼光で、ちょっとこわそうな、そんなイメージを想像している方もいるとは思うんだけどね、
実は、橘さんは、とっても気さくな方でね、ユーモアがあって、おっちゃめなところも、いっぱいある方なんだよね、
そんな橘さんの、そういう部分が、やさしくて、ユーモアたっぷりな人柄の部分を垣間見れる作品集が、
今回の『どうぶつぶつ』(PARCO出版)という写真集だよ〜!
そして、著者表記も漢字の「橘 蓮二」ではなく、「たちばなれんじ」!

さてそれがどんな内容の写真集かというと!橘さんが、長年撮り続けてきた動物の写真集!
そう時間が出来ると橘さんは都内、地方関係なく、あらゆる動物園に向かい、惜しげもなく通い続け!いろんな動物園の年間パスポートを購入し、動物を撮り続けていたのです!
しかし!
そこは橘 蓮二!
普通ではない!
普通には撮らない!橘さんは、自らルールを決めて日夜撮り続けていたのです!

それは!動物の目線が、こっちに来ている写真を撮る!というもの。

さらに具体的いうと橘さんは
こんな風にルールを決めてたそうです。

・目線がこっちを向いてなきゃだめ

・振り返って、こっちを見てるのはだめ

・全部体ごとこちらを向いて真っ正面しかだめ

はははははははは!
やっぱ橘さんオモロいわ!

そのシチュエーションって、ごっついむずかしいやんか…。
まあ実際、かなり、むずかしかったらしい…。
だから年間パスポート買ったらしい。

そしていつも年間パスポートをかならず持ち歩いていて時間が出来たら動物園に通い続けてらしい。
だから年間パスポートは、いろんな動物園のを持っているらしい。

橘さんからその年間パスポートを見せてもろたけど、年間パスポートには本人の顔写真を貼らなあかんらしいねんけど、だからそのどれもに、もう大人(53歳)の橘さんの真面目な顔した写真が貼ってあっておもろかったよ。

とにかく!ある時
橘さんは、そんな写真を撮りたいと思い。
それから橘さんの動物園通いが始まったのです。

もちろん橘さんは
その時、将来的に、この撮影した写真を何かにしようとかなんて、一切考えてないのです。
とうぜん写真集になることが、あらかじめ決まってたわけでもなんでもありません。

ただ撮りたい。橘さんは、そう思ったから、
誰かに頼まれたわけでもなく勝手に一人で動物園に通い始めたのです。
そして撮り続けて月日が流れて
気がつけば
すごい数になってたわけ。
その中から選んで収録したのが、この「たちばなれんじ」名義のユニークな写真集『どうぶつぶつ』!
やっぱスゲエな橘 蓮二。

この写真集は
作りもユニークで、
写真と写真のページの間には、漫画の吹き出しのようなページが挟み込まれた作りになっていて、そこにリリーフランキーさんの、ことばが写真一枚一枚に、そえられていて、すごく楽しい製本になっているよ!

そして
この写真集『どうぶつぶつ』の表紙は、きりんの顔だよ!

なんで、きりん?かと訊いたら
書店とかで動物の写真集とか、いろいろ見てみてたら、
表紙は猫とか犬とかが多くて、
きりんとかが表紙の写真集なんてなかったからなんだそうです!
ガハハハハハハハ!
たしかに!
きりんの顔が表紙の写真集なんて見たことないよね!

最後に橘さんに訊いたんだよね
こっち向いてる写真が一番撮るの大変だった動物はなに?って!
そしたら橘さん曰わくコアラだって!
なんでかっていうとね、コアラは、
1日に20時間くらい寝てるそうだぜ!

ガハハハハハハハ!

この写真集はオールカラーなのに値段は1500円!安いよ!
そして

最後に橘さんらしい男らしい話をひとつ。
この写真集の写真はね、
すべて橘さんはフィルムで撮ってんだよ。
デジタルじゃないぜ。
最近のカメラマンはデジタルカメラで撮る人が多いよね。
デジタルで撮っとけば、あとで加工とかも、なんとでもできるからね。
それにデジタルなら何枚撮ろうがフィルム代もかからないしね。
リスク少ねえもんな。
だが
もう一度いうが
橘さんは
フィルムで撮ってんだよ
仕事じゃねえし、誰かに頼まれたわけでもないのに、
自分が撮りたいから
撮っていて
いつも本気だから
とうぜんリスクかかえて
全部フィルムで撮ってる。
何度も何度も
勝手に動物園に通い続けて
動物と目が合うのを待ち続けて
自分が撮りたいから、日々撮り続けてたんだ。
報われたいとか
もとをとりたいとか、
できるだけリスク少なくして撮ろうとかなんてねえんだよ。

そんなセコい考えで作品は作っちゃいけないのさ。


覚悟が、いるんだよ。
だって作品なんだぜ。

だから俺は橘さんと
気が合うのさ!

(※とうぜん橘さんが撮ってくれた『俺ビル』の写真もフィルムで撮影してくれているよ!)

最高だよな
自分が決めたことによって
こんな写真を撮ると決めたことによって、
コアラのやつが
1日に20時間も眠りやがるという事実の前に、
橘さんは、俺らが知らない間に、
何度も何度も、とてつもなく困ったことになっちまう羽目になってたりしたんたぜ!
それって最高にロマンチックな事態だね。

橘 蓮二最高だよな。

是非みんな
この写真集を買って見てみてね!

よろしくお願いします!
121027_0633~0001.jpg


共通テーマ:moblog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。