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書道展[天作会]船長作品解説 [moblog]

あのな!
既に[天作会]で
俺の作品「マイオートグラフ」をみた人の中には、気づいた人もいるかもしれないけどね!
サイン6枚が、
ならんで展示されているうちの
右から5枚に関しては、すべてサインに、
実は「三代目魚武濱田成夫本人11」のあとに、さらに
「俺」とかいてあるのわかった?
つまり「三代目魚武濱田成夫本人11俺」となっている。
そう、名前書いてるのに、さらに「本人」と普段から書き入れているこの俺が、
さらに!
「俺」と最後に書き入れているサインやねん!
むかしから俺は
その時の気分で、まれにサインの下の11のあとにさらに「俺」と書き入れる事があって今回の作品には、
6枚中5枚に書き入れたわけ。
そして6枚目である
一番左の一枚にだけは
サインの最後にその「俺」がなく、そっちは、いつものサインと同じにしてある。

とにかく昔から言っている事だけど
俺は
自分の「サイン」も作品だと思ってる。本気でそう思ってるし、
本気でそう思って書いている。
だから俺は
自分のサインに誇りを持っている。

ちなみに
俺にサインをもらった事ある人は
もう一回見直してみて!
もしかしたら、その中には
たまたま、その時の気分で俺が逆11のあとに
つづけてすぐ下に
「俺」と書きいれてるサインを持ってる人もいるかもな。
それ実は珍しいよ!
さて第4回「天作会」も残すところも
あと土、日のみです。
皆さん
無料ですので
是非是非いらしてください。
一度来てくれた人も無料だから何度もきてね!

日本人は書を見た時、
つい、こどもの頃のお習字のトラウマからなのか、
それが「達筆かどうかとか」とか
「へたな字だな」とか
「味のある字だな」とか、
結局そのどれかで判断しようとしてしまうけど、
そんな理解の仕方をしようとしてしまうけど、
そうやって書をみてしまうと、
書という芸術自体が本来、持っている豊さ、書という表現方法だけが持っているポテンシャルの凄さを見落としてしまう可能性あるから、
とってももったいないよ!
書という芸術は、
うまく書くために
存在してるんじゃない
音楽と同じだよ
うまい音楽が
かならずしも人を感動させるわけではないよね。
だからといってヘタでいいのか?といったらそれもちがう。
じゃあ味が、あればそれでいいのか?っていったらそれも
ちがう。

書も音楽も同じだよ。

芸術は、そのどれかにも属さない領域にのみ、とっても楽しそうに存在してるんだ。
うまいとかヘタとか味があるとかなんて、どうでももいいんだよ。
書が目指してるのはそれじゃない。

書が目指すのは美だ。

俺の詩に、
凜というのがあるよね。
その中にこういう歌詞がでてくるの覚えてる?

“きれいと美しいは全然ちがうんだということを
いまだに、
この俺は忘れてないつもりだぜ。”

きれいより
美しいのほうが

むつかしいんだ。

書もそう。
きれいな字なんて
死に物狂いで練習すりゃ
誰でも書ける
じゃあそれを人が見て心ふるうか?
達筆ですね。って感心されるだけだよな。
歌もそうだよな
たんに歌が上手けりゃ
人は、それきいて心ふるうか?
そうじゃないよな
歌がうまいやつなんてカラオケいきゃわかるけど、この世にごまんといるぜ。
ギターもそう
うまいだけでいいのか?
ちがうよな
弾いてる側もそうだよな
ギターうまいですね!っていわれるためにギター弾いてんじゃないんだよな。自分にしかできない音をだそうと自分の音楽を表現しようと頑張ってんだよ。

「美しい」は
練習だけじゃ無理。
美しさを作りだせなくちゃ無理

美を生むのが美術

美を作りだすのが美術

もしかしたら
人の生き方も
そうかもね。
きれいな人生なんて目指しても、
全く意味ねえなあ。目指すなら美しい人生だぜ。
それは
成功とも金とも名誉とも健康とも不健康とも失敗とも不安定とも、どれとも関係してねえし関連してないぜ。

全く関係ない

美は己で生み出すものだ。
美は己で作りだせなくちゃだめだ。
他人や世間の基準に頼ってちゃだめだよ。

以前に俺が
自分のエッセイでも言ったが
「嬉しさ」はな
楽しさなんてものを軽く超越してる。

そして
「美しさ」も
きれいなんてものを軽く超越してるんだ。
美しさに比べたら
きれいさなんて
たとえば
1000段あるハシゴの一番下だぜ。
そして
美しさはな
いつだってハシゴの一番上だぜ。
いつだって気の遠くなる段数のハシゴの一番上にある。
自分でそこまで行って穫ってくるしかねえのさ。
それが美を作るということだ。
なぜなら、
そのハシゴは
いつだって自分自身の中にあるからだ。
自分自身の中にあるハシゴの一番上には、自分自身しか上がれないからな。

※日曜日は終了時間が早いから気をつけていらしてね!
いろんな方の作品の中にある、それぞれの方が生み出した美を
あなたの目で見つけよう!

そして作品の中にある美を
あなたが見つけたら
つまり作品の中の美と、あなたが目があったら
きっと美は
てれくさそうに
あなたの心の中に
こう言ってくるはずだよ
「こんにちわ!」ってな。

それが芸術をみる醍醐味だな!

三代目魚武濱田成夫船長より

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